医療制度・公衆衛生

academic culture

家庭医療の未来(The Future of Family Medicine):米国における変革プロジェクトの概要

はじめにてっきりこの重要な報告書についてどこかで書いていたと思い込んでいましたが、どうやら勘違いだったようなので、すでに20年近く経ってしまっていますが、現在の家庭医療の流れを作った報告書で、今日的な意義も高いので、改めてここにまとめておき...
career development

日本の医師義務年限・地域枠制度と定着効果に関する学術論文レビュー

はじめにfacebookに「地域医師」制度を創設 不足解消へ10年勤務義務化 韓国 12/16(火) 20:31配信 という記事を投稿したら、韓国の友人医師からI know you have a long history of this s...
family medicine

三つ子の魂が医師の診療行動(医療費)に与える刷り込み効果 オンライン・ジャーナルクラブ

はじめに政府が、日本の医療費についてなんとかしたいと考えているなら、若い医師にどのような地域で、どのような研修を受けてもらうかについて真剣に考えた方が良いかもしれません。医療経済学と医学教育の交差点で、研修環境が若手医師のキャリアと診療行動...
FD(faculty development)

内科と総合診療のダブルボードは(短期間暫定的に)容認した方がよい「かも」しれない。。

はじめにダブルボードとは2種類の(基本的な)専門医資格の取得を意味する。基本的には自分はダブルボードは絶対反対ではないが、やるなら質も担保を前提とした厳密な条件とともに行うべきであるという消極派である。ここでは総合診療と内科のダブルボードの...
family medicine

誰が本当にプライマリ・ケア を担うのか?(内科や小児科は担っているのか?)

先日のエントリー*家庭医を選択した93.6%はプライマリ・ケアの実践をしているが、内科を選択した学生でプライマリケアの診療にとどまるのは48.1%、に続いて、類似論文の紹介— ORIGINAL ARTICLES —Mark Deutchma...
career development

家庭医を進路選択すると内科よりも2倍プライマリ・ケアにとどまる

下記論文の要約ですWendling AL, Short A, Hetzel F, Phillips JP, Short W. Trends in Subspecialization: A Comparative Analysis of Ru...
一般の方向け

日本専門医機構の総合診療専門医の能力評価は極めて心配である

日本専門医機構によって開催された総合診療領域「特任指導医講習会」■令和元年度第6回日時 令和2年2月9日(日)10:00~16:00場所 TKPガーデンシティ博多定員 203名に実際参加した参加者のSNSの書き込みを本人の許可を得て、要旨を...
academic culture

ニューヨークコロンビア大学の家庭医療プログラムの閉鎖(とその取り下げ)

下記は、ほとんどはウェブからの情報をもとにまとめましたが、NAPCRGの学術集会会場で、某氏(L.G.)が発言している内容も取り込んで書いてあります。彼の発言からの部分は裏の担保を取っていませんのでそのつもりでお読みください。すべての経緯は...
一般の方向け

門番と魔法使い The Gatekeeper and the Wizard: a fairy tale 翻訳

魔法使いと弟子,ではなく門番と魔法使い。約1年前に翻訳の許可を本人からもらい、世界家庭医の日から一日遅れて完成。作者のN. Mathersは奇しくも明日からマレーシアのボルネオ島で行なわれるWONCA Asia Pacific 2014の学...
Online Journal Club

肺がんスクリーニング推奨の改訂 (USPSTF 2013)

あくまで素案の段階です!正式な発表の時点で内容の変更がありえることに注意。パブコメ段階なので8月末には一度アクセスできなくなりますが必読。これが正式になるとかなり診療を変えなければなりません英文、日本語斜体部分は抜粋。肺がんのスクリーニング...